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大好きな女の子・ノーマルCP(同人要素含む)のイラスト・小説を書いたり、本の感想などを書いてるブログです。
 

 

 
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月下明希さんから誕生日プレゼントにライアーゲームの秋直小説いただきました!
毎年ありがとうございます・・・!(感涙)
ライアーゲーム終了から1カ月後のお話なんですが、これが私の中の最終回だー!と叫びたくなるほどの理想秋直で!!
その後の素敵な秋直生活小説は続きからどうぞ!

月下明希さんのサイトはこちらから。 

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「 BRAND NEW DAY / 秋直 」



ライアーゲーム終了から1ヶ月。
恐怖からも解放され、生活はすっかり日常へと戻っていた。

…はずだったが、私は今、別の悩みを抱えていた。


「どうしよう…」

ポケットから取り出した1枚の紙を見つめ、ため息をつく。
大きく“リフォーム実施のお知らせ”と書かれたその紙こそが、今の私の悩みであった。


『神崎さん、ごめんね。最近留守な事が多かったから、すっかり伝えるの遅くなっちゃって…』
『ほら、この前下の階の人がボヤ騒ぎ起こしたでしょ?それで修繕する必要があるんだけど、せっかくだから全部パーッと
 新しくしちゃおうかなって』
『3ヶ月したらまた住めるようになるから、申し訳ないけどよろしくね』

大家さんにそう言われて、この紙を渡されたのが3週間前。
急だからとその間の仮住まいもいくつか用意してくれたのだったが、どれもここから電車で1時間以上離れた場所ばかりで…。
出来るだけ近くがいいと話したら、家賃の差額を負担するなら別の所を探してもいいと言ってくれたのだが、
結局見つからないまま退居の期日だけが近づいていたのであった。


(こんな事になるなら、この部屋借りた時に色々教えてもらっておけば良かったな…)

今の部屋を借りた時も、お父さんが友人に頼んで手続きを全部してくれたので結局私は何もやらずじまいだった。

(ライアーゲームでちょっとは成長出来たと思ったのに…。結局私って何も出来ないんだな…)

部屋1つ借りられない自分を情けなく思いつつ、晩ご飯の材料を買いにいつものスーパーへと足を運ぶ。




(今日は何にしようかな~)

深刻な悩みを抱えているにも関わらず、ついつい弾んでしまう気持ち。
もちろん晩ご飯のメニューを考えるのが楽しいわけではない。

(秋山さん、今日は帰ってこれるのかな?)

そう思いつつ、カゴの中にどんどん追加されていく2人分の材料……そんな現実が嬉しいのであった。


ライアーゲームが終わった後、どうしてもお礼がしたいと言い張る私に、ご飯くらいなら作りに来てもいいと許可してくれた秋山さん。
お互い1人暮らしならその方が効率良いだろうという事だったが、終わってからも秋山さんと一緒にいられる事が素直に嬉しかった。

でも同時にそれが新しい部屋を決めかねている理由でもあるのだが…。


(だって遠くなっちゃうと、こうやって簡単に来れなくなっちゃうし…)

自分も大学から通いやすいという理由で今の部屋を選んだが、同じ事を考える人は多いのだろう。
近隣で同じくらいの家賃で…となると空きはないに等しく、かと言って仕送りを増やしてもらうのも気が引ける。

(こんな事になるなら、もっとバイトして貯金しとけば良かったな…)

結局そんな今更な後悔に戻りつつ、秋山さんのアパートへと向かう。




(さすがにまだ帰ってないか…)

窓から中の様子を伺い、ポケットから鍵を取り出す。
少し前に秋山さんからもらった、私専用の合鍵。
嬉しくてお気に入りのキーホルダーにつけて肌身離さず持っている。

「お邪魔しまーす」

最近の秋山さんは留守にしていることが多い。
仕事の話はあまりしないが、以前より仕事を増やしているのは確実だと思う。
そのせいで、こうして来てもすれ違いになることが多かったが、私はそれでも構わなかった。

こうして秋山さんの生活している空間に触れられる……それだけで私は十分だった。

それに…

「今日は早く終わるって言ってたから、張り切ってご飯作らなきゃ」

昼間、メールで早く帰れることを連絡してくれた秋山さん。
ただそれだけの連絡なのに、久々に一緒に食べれることを秋山さんも楽しみにしてくれてる気がして、無性に嬉しく思えた。



「うーん…ちょっといっぱい作りすぎちゃったかな?」

食卓いっぱいに並べられた、明らかに5人分くらいはありそうな料理の数々。
不安を消すかのように楽しんで作ってたのもあるが、張り切りすぎた自分にちょっと苦笑してしまう。

そしてその瞬間、タイミング良く開くドアの音。
その音に、秋山さんが帰ってきたのを察して、玄関へと駆けつける。

「秋山さん!おかえりなさい」
「…ああ、ただいま」

勢い良く迎えに来た私にちょっと驚きつつ、そう返してくれる秋山さん。
部屋に来れるだけでも十分ではあるが、やはり会えるのが1番だと実感する。

「これ…随分いっぱい作ったんだな」
「えっと、これはその…。そう!色々安売りしてたので、つい…」
「…まぁいいけど。せっかく出来たてなんだ、すぐにご飯にしようか」
「はい!」

案の定つっこまれた料理の量に、そう誤魔化してしまう私。
そんな私に一瞬何かを察したように見えたが、気にせずそう言う秋山さんに私も準備を整える。


「いただきます」
「いただきまーす」

久々に2人で囲む食卓。
お互いに色んな話をしつつ、料理を口にしては美味しいと褒めてくれる秋山さん。
自然に流れる和やかな空気が心地よくて、そんな時間が幸せでたまらなかったりする。

でもだからこそ、そんな時間がなくなってしまうかもという思いが決断の邪魔をするのであり…。


「そういやお前、俺に話しておきたい事ないのか?」
「えっ?」

そんな中、急にそう切り出した秋山さんに驚く私。
すぐに部屋探しの事が浮かんだが、秋山さんには頼らないと決めていたばかりに言い淀んでしまう。

「お前のことだ、俺に言ったら迷惑かけるからって、また1人で何か抱えてたりするんじゃないのか?」
「…どうしてそう思うんですか?」
「お前の顔に書いてある」

図星すぎる推測にギクッとさせられながらも、恐る恐る聞き返してみる私。
しかし自信たっぷりにそう返す秋山さんは、すべてお見通しと言わんばかりの表情で…。
そんな秋山さんに、やはり隠し事は出来ないと悟った私は観念して事情を話すことにする。


「…やっぱりな。そんな事だろうと思った」

事情を話し終えた私に、そう言う秋山さん。
てっきり怒られるか呆れられるかと思ったが、どちらでもない優しい口調に少しホッとしてしまう。

「でも何ですぐに相談しなかったんだよ」
「だって、これくらいは自分の力で何とかしようと思って…」
「まぁその考えはいいと思うけど、それで困るくらいなら次からは相談しろよ」
「はい…」

罰が悪そうに話す私にも、更にそう言ってくれる秋山さん。
そんな秋山さんにも、頼る事と甘える事は違うのだと改めさせられる。


「…で、どうするつもりなんだ?」
「とりあえずギリギリまで、他の不動産屋さんにも行って探してみようかと…」

正直、近隣の不動産屋さんは全部回った後だった。
でもそれしか方法がわからないので、そう言ってみるも…。

「…そうか。本当はもうちょっとしてからって思ってたんだけど、しかたない…」

私の表情から色々察したのか、そう言って1枚のチラシをテーブルに置く秋山さん。
そこには、ここから少しだけ離れた場所ではあるが、1人暮らしをするには少し広めで高めな物件が記載されていた。

「でもこれ…私、こんなには家賃…」

私のために探してくれたのだろうけど、好意に応えられない事を申し訳なく思う私。

しかし…

「確かに1人で払うにはちょっと高めだけど、2人でならどうだ?」
「えっ…?」

秋山さんからの意外な言葉に、思わず耳を疑ってしまう。
聞き間違いでなければ、今すごい嬉しい言葉が聞こえた気が…。

「さすがにこのアパートじゃ狭くて無理だけど、お前も毎日ご飯作って帰るの大変だろ?」
「それならいっそ一緒に住まないかって…。まぁお前さえ良ければって話だけど…」

更にそう続ける秋山さんに、胸の奥からどんどん込み上げてくる気持ち。
今まで悩んでたものが一気になくなったどころか、思ってもみなかった嬉しい提案に、感激で涙が溢れてくる。

「って、何泣いてるんだよ」
「だって、嬉しくて…。秋山さんとずっと一緒にいられるなんて夢みたいで…」
「バーカ、大げさなんだよ」

そんな私にも、そう言って優しく頭を撫でてくれる秋山さん。
その手が温かくて嬉しくて、幸せってこういう事なんだろうなって思ってしまう。


「もしかして、秋山さんが最近仕事増やしてたのって…」
「ああ、予定より早くなったけどまぁいい。それに事務局の連中から俺の頭脳を見込んで雇いたいって話も何件か来てるしな」
「さすが秋山さん…」
「まぁ、あのゲームも無駄ではなかったって事だな。それに…」
「それに…?」
「それで収入が安定したら、いつかは…って。いや、やっぱり何でもない」

2人で住む事を考えてくれてただけでも嬉しかったのに、それ以上を思わせる秋山さんの言葉に高鳴る胸。
期待しちゃ駄目だと言い聞かせつつも、緩んでしまう頬はやはり止められなくて…。

「何ニヤニヤしてんだよ」
「だって~」


あんなに不安だった気持ちが、気づけば欠片も残っていなかった。
反対に生まれたのは、その代わりと言わんばかりの期待の山。

そして今、そんな期待でいっぱいの新しい生活が始まろうとしています。


  - E N D -


*************************

読んだ直後、直ちゃんの期待にまさるドキドキでいっぱいです(悶絶中)
ライアーゲーム後も連絡取り合ってる描写は原作にもありましたが、まさかご飯を作りに行く仲になり、そして合い鍵!!
それを肌身離さず持ってる直ちゃんのかわいさ!!(秋山さんもそれを知ったら悶絶するはず)
当たり前のようにいただきますしちゃう二人!もう夫婦でした知ってました幸せでした。
「一緒に住まないか」から「バーカ、大げさなんだよ」 のくだりの秋山さんがツボすぎました。
「何ニヤニヤしてんだよ」 ってセリフは私に向けられたものなんじゃないのとドキッとしたり!(もんのすごいニヤニヤしながら読んでました)
秋直って書いて幸せと読む、それが実証されましたね(*^_^*)
素敵な誕生日プレゼントありがとうございました!
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